●中世、山深い土地に城を構えたBWの国が、勢力を広げる人間の侵略を受け、滅ぼされるまでの物語。
最初で最後の中世物で、貴族の衣装や城などの建造物、数々の想像上の生き物、魔物などの設定やビジュアルに重点の置かれた作品。
/★★★
制作エピソード/
作者が幼少に読んで感銘を受けた「子鹿物語」に影響を受けたこの作品は、発想時鹿のみにスポットの当たった短編だったが、たまたま「ケルピー」という種類の犬を飼っていたことと、たまたまお隣さんがスコットランド人だったことから、スコットランドのケルピー伝説を知り、これらの伝説も加えたファンタジーとなった。
ご存知のようにわたしは現代物ばかりを書いてきたので、装飾の施された中世の衣装、複雑な姿の魔物などの描写には、おもしろ珍しいと同時にかなりの時間と労力を必要とし、またこういったものの描写にはCGが現代物よりも威力を発揮することを知った。
Oct.2003
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