Phil Annetta / Photo by Yasay kemonogi

フィル・マッサリ
Philip Massari
PALM-SubMain -5

登場作品/PALM
(なぜかTHE WORLD「花の贈りもの」にもハリーという役名で出ている)


●「午前の光」に登場した、ニューヨークのマフィア、ジョー・マッサリの次男の殺し屋。

モデルのオーストラリアはメルボルン(かなり獸木の近所だったらしい)出身の青年、フィルは名前でわかるように本当にイタリア系。わたしには今までの人生で、あまり理由もなく(特にそうは見えない場合でも)「こいつはなんとなく怖い奴」と感じた人間がふたりくらいいて、実はフィルはそのひとりである(もうひとりはイギリス人女性だった)。

キャラクターをデザインした当初そんなにフィルと親しくなかったこともあって、ややスリルを感じながらフィル・マッサリを描いていたのだが、仲良くなってみると全然フレンドリーなナイスガイである(でも醸し出すムードはフィル・マッサリ)。そしてさすがにキワモノっぽいだけあって、自分が悪役に抜擢されたことをものすごく喜んでくれている(悪役好きだそうです)。

PALMにはそれこそ星の数のような人間が登場するので、今まで相当な数の知り合いを登場させているのだが(ホームページで紹介されていたりするのはほんの氷山の一角)、フィル・マッサリはその中でも一番目立った存在だ。
上の写真はこのサイト用に、やや怖い感じでと注文をつけて撮影させてもらったものの一つだが、それらの写真を編集部に送ったところ、あまりに似ているのでみな戦々恐々だったそうだ。
フィルは見た目もそうだが、声やしゃべり方も独特の雰囲気があって、それが正にフィル・マッサリなのだが、お聞かせできないのが残念である。

全然関係のない話だが、フィルは結婚して香港に移住する前、日本でアメリカ人とカナダ人の男の子と仲良し3人組を形成していて、最初わたしは残りのふたりのほうと親しかった。そのアメリカ人青年のほう、ドメニコはドラマーで、実はあのt・A・T・u・(タトゥー/ロシアの女の子二人組のデュオ)が某有名歌番組で歌うはずだったとき、彼らのためにドラムをたたくことになっていた。
その時出演がドタキャンになったことは、普通のニュースでも取りざたされたくらいだったけれども、数年経った今でも、デュオの名前があがるたびにラジオのコメンテーターとかが事件を口にするので、わたしはその度にドメニコを思い出している。(ちなみにドメニコは、彼らは自分たちで出演をキャンセルするほどの権限を持っているようには見えなかったから、マネージメント側の問題だったのだろうと言っていました)
ヒスパニック系でスペイン語がしゃべれるドメニコはその後スペインに渡り、カルメンという名の女性とロマンチックな恋をしてこの6月にバルセロナで結婚式を挙げ、幸せな新婚生活を送っている。
/Aug.2006