私がＰＡＬＭに惚れたのは、幻想が交錯するシーンやモノローグのせりふが、ドスリと胸に突き刺さるあの痛い感動と、そして必ずギャグがきっちりと顔を出す、この何ともいえないバランスがたまらないからです！
ジェームスとかがただキメキメの主役キャラだったら、かっこいいけど好きにはならないです。ギャグなせりふで場のムードが一瞬にして変貌するのを見ると、こういうのって本当に頭の良いひとのや ることだよなーって思うのですよね。
なにを言っているのか本当にわからなくなってしまったのでまた今度メールさせていただきます。 ＴＨＥ　ＷＯＲＬＤも楽しみに生きています。どうぞお体に気をつけて、お仕事がんばってください ね。
＜匿名希望さん＞

そして、 ＰＡＬＭの各キャラが「生きている」せいか、そのエニアグラムのタイプ分けでキャラの性格をかなり的確に分析できるように思えました。私はずーっとジェームスのことを分けわからんやつ（笑）と思っていたのですが（私はカーター・ファン）、エニアグラムの本を読んでから、目からウロコのようにジェームスの 言動が分かるようになってきました。そんなわけで、私の独断と偏見でＰＡＬＭキャラの性格分けをし、そのタイプの記述を転用してみたいと思います。

ジェームス・・・タイプ８（７のウィング）
「一匹狼」→あらゆるタイプの中でもっともあからさまに強引な人物。現実的で、外向的。人生で出会う人にはす べて同じ態度で接する。単刀直入で飾り気のない性質があり、自分が本当に考えた感じたことをためらいもなく表に出す。
文字通り行動の人であり、まるで 何かに強くほだされたように環境や他者と密接に交流しあう。頭の回転の速さと実際的な可能性への洞察力が結びついている。ほとんどいつもー事業の取引か ら情事の約束までー心から楽しみ、成功への確信を抱いて主導権をとる。カリスマがあり、しばしば多くの人を引きつけて自分の希望や計画に巻き込む。他者 のために好機をつくってあげ、他者が自分自身で何かをする気になるようにさせて楽しむ。
強い精神と活力は群を抜いているので、公共に対する影響力は、ときに歴史的といえるほどに大きい。このタイプの代表例はミハエル・ゴルバチョフ、フランクリン・デラノ・ルーズヴェルト、ショーン・コネリー、アーネスト・ヘミングウェイ、フランク・シナトラ。

カーター・・・タイプ６「忠実な人」
人を引きつけ、約束に背かず、自己防衛が過剰で、偏執病的である。タイプ６は矛盾に満ちており両価的で、すべての タイプの中でもっともわかりにくい部類に入る。彼らにもっとも近しい人にとってさえ、謎めいたままでいることが多いので、多くの人が彼らについて言える ことは「好きになるのは簡単だが、理解するのは難しい」。
他者に依存しながらも、自分の自立を重んじる。他者から信頼を得たく、他者を信頼したいくせ に、自分自身の疑念を和らげようとして、絶えず他者を試す。従順でありながら従順でない。人から好かれ、慕われるが、卑劣で、嫌悪されることもある。彼らの自信のなさが不安を生み、このような矛盾したキャラクターをつくる。
このタイプの代表例はロバート・F・ケネディ、マルコムX、ジョージ・ブッシュ、トム・ハンクス、ウッディ・アレン。

アンディ・・・タイプ４（３のウィング）「貴族」
直感的で、表現力豊かで、自己陶酔的で、抑鬱的である。感情面では激しやすく、しかも矛盾した性質が ある。内向的で自己陶酔的であるが、自己達成を通じて他者に内面を知らせる。このタイプの代表例はテネシー・ウィリアムズ、マイケル・ジャクソン、フレデリック・ショパン、マルセル・プルースト。

他のキャラ
シド・・・タイプ１「改革する人」→節操が高く、規律正しく、完全主義的で、独りよがり。
アンジェラ・・・タイプ２「人を助ける人」→人の面倒を見、気前がよく、所有欲が強く、人を操る。
フロイド・・・タイプ３「動機づける人」→融通が利き、野心的で、イメージ意識が強く、敵対的。
ビアトリス・・・タイプ７「熱中する人」→物事に熱中し、堪能で、束縛されず、躁的。
ジャネット・・・タイプ９「調停する人」→穏やかで、人を安心させ、のうのうとしていて、なげやり。

各キャラのタイプ分けは私の独断と偏見なので、もし先生がこのキャラはこんな性格ではない！とお 思いでしたら、どうぞご容赦ください。参考にしたのはド ン・リチャード・リソ＋ラス・ハドソン 『性格のタイプ〈増補改訂版〉ー自己発見のためのエニアグラムー』（春秋社、２０００年）です。 私はエニアグラム、 春秋社、ドン・リチャード・リソの回し者ではありません（笑）。
＜望さん＞

ところで、エティアスＪｒはあまり話題にのぼりませんね。たぐいまれな冷静さや理知の持ち主でありながら、一生涯宿命的な罪責意識から免れえないであろう彼のことが、私は気がかりでなりません。ＰＡＬＭの次回作では主要人物になれるかな・・・
獸木先生、どうぞよろしくおねがいします。恋人もできるのかな？どきどき。彼の深い苦悩を共有できないとしても和らげてあげられるような伴侶がみつかりますように。
でも、いくらＪｒ本人が美形で聡明で心優しい名医に成長しようと、お舅さんやお姑さんがあんなのやこんなのだと嫁にとってはかなりきびしいものがありますね。
むりして明るい家庭をとはいわないが、せめて脱・幽霊屋敷をめざしてがんばれエティアス。
どうかお体に気をつけて、これからもすばらしい作品を描きつづけてください。それでは失礼します。
＜こでまりさん＞

今回は、そんないつものぶっ壊れ感想メールではなくて、私と友人のほんの些細なＰＡＬＭ談義で楽しかったことがあったので獸木先生にもお知らせしたい、と思ってメールしました。
あ、ちなみに『愛でなく』を読んだ直後の彼女の感想メールの第一行目は、
「ジェームス、ケントは歩ける！歩かせなさい！！！」でした。（いやもちろん、その後に感動の感想が続くんですけど…）

そんな彼女との楽しい日々のＰＡＬＭ談義の中で、「誕生花」という話題がありまして。365日すべてに特定の花が花言葉とともに記載されているという本を、彼女が持っているのです。で、最初はお互いの誕生日とかで雑談していたのですが、彼女がふとＰＡＬＭキャラでそれを引いてみた、という。私もついついノッてしまい、それらの花々の花言葉をネット上で調べてみたのです。そのページは花のセレクトもさることながら、添えられているそれぞれの「コメント」みたいなものがちょっと妙というか何というか…とにかくキャラクターと照らし合わせると爆笑するしかない面白さだったりして！

そのページによると…
●ジェームス、アンディ：ガーベラ（橙）=花言葉「神秘」（ガーベラのみ奇跡的に一緒。まさに神秘…）「あなた自身はとてもオープン。なのに周囲からは秘めたものを持っていると思われる、奥の深い魅力のある人です」
●カーター：ツリフネソウ=花言葉「詩的な愛」「ロマンチックで詩的なセンスを持つあなた。一目惚れしやすいタイプです。恋愛を繰り返して成長します」
●アンジェラ：タチアオイ=花言葉「大きな望み」「飾り立てた愛はあなたには似合いません。あなた自身が純粋で深い愛情の持ち主だから」
●シン：チョレギ=花言葉「楽しい人生」「目立ち、人の噂にのぼりやすいのも、あなたが強い個性の持ち主だから。少しだけ慎重になって」
●サロニー：イチョウ=花言葉「しとやか」「気取らない人柄があなたの魅力。どんなことに関しても寛容な気持ちで接します。多くの友人を持つ人」
●フロイド：シャコバサボテン=花言葉「冒険心」「周囲の人はあなたの行動力にいつも驚かされます。小さな枠組みの中では満足できない、大舞台の似合う人」

どうですか！まるでＰＡＬＭ読んでるようなこの確かさ。アンジェラなんてコメント的にはぴったり、だけどそれのどこが「大きな望み」なんだっ！と思わずツッコみ、サロニーなんてもう、一理もないような、だが見方を変えればものすごく当たっているような…(T-T)。とにかく恐ろしいサイトでありました（笑）。（ちなみに花を輸入販売しているらしい会社の企業ホームページなんです）
ああ、本当は全キャラ調べ上げたい（そして列記しお知らせしたい）気持ちでいっぱいなのですが、彼女からの続報待ちきれず、とりあえずわかっている分だけお知らせした次第です。
ではでは、すっかり長くなってしまいました。獸木先生もぜひともご自愛のほど。ファンはこんなことで盛り上がりながら（笑）先生の順調で快適な執筆活動をお祈りしております！
＜ちかちかさん＞

ちかちかさんはフロイドの好きでしょ？（ピッタシ）カーターのだけよくわからんけど、アンディなんか職業まで当たってる！（獸木もこれになるわけですが・・・当たってるネ）
ケントは確かに歩かせないと・・・ヤツ（Ｊ・Ｂ）も絶対獸木のように動物にマッサージしてやってるクチですな。

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