【002】妖精シーン
<THE WORLD/花の贈りもの>

「花の贈りもの」から、様々な妖精が舞うイアンの裏庭のシーン。同カテゴリーのアナログ作品「ホワイト・ガーデン」では、描線をあいまいにしたり細く切れ切れにして、妖精のはかなさを表現するのが精一杯だったが、CGでは透明度を調節し、エアブラシツールの光を加えることで背景に透けるような、より幻想的な演出がなされている。


鹿か馬かよくわからない、かわいい縞模様の妖精

これは猫。何となく切り絵風の顔である。

人と虫のキメラのような妖精。「ホワイト・ガーデン」ではこのタイプが主流だった。

獸木の夢に出てきた(白くて耳とシッポがアイボリーのやつが、目覚まし時計の針の上をスローに横切って行きました)ウサギ妖精。


「ホワイト・ガーデン」のアナログ画像。妖精描写のコツはアナログでは特に「はっきり描かないこと」だった。


<妖精シーン前景

 

妖精シーンの見開きは、人物や妖精の前景と、庭の背景、オーストラリアで撮影したブッシュの写真などを組み合わせて作られた。最後景の写真はぼかし(ガウス)強めに入れ、明度も上げて、奥行きと独特の光効果を出している。
前景の妖精はひとつひとつ個別に明度を調節し、最後にエアブラシツールでハイライト(妖精の光など)を入れている。

庭の背景>

<ブッシュの写真

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