青また青
Blue and Blue

オリジナル中編/
作品番号18
1990年作品

ジャンル/人間ドラマ
サスペンス
ページ数/約150

掲載誌/新書館サウス
収録コミックス
●青また青
(A5判単行本/新書館刊)
●青また青
獸木野生短編集2
(WINGS文庫版)

製作開始/Sept.11.85
シナリオ第1稿着手/Dec.14.85
シナリオ第1稿完成/Dec.19.85
シナリオ第2稿着手/July.30.87
シナリオ第2稿完成/Sept.19.87
全編完成/June.17.90

キャラクター
ビダー・ヴォイド
エバン・ヴォイド
ウエイン・レイランダー(ローン・テシック役)
ジェームス・ブライアン(デュエイン・ハース役) 他


●小説家ビダー・ヴォイドの物語。
母子家庭の母親であったり長編指向作家であることなど、設定が原作者環境と酷似しているため、作家自伝かと言われている作品だが、正確に言うと、「現実に起こったエピソードや実在の人物の言などを、出来るだけ多く使って構成しようとしたフィクション」である。
しかし実際には(もちろんわたしはマシンガンで襲われたこともないし、身の回りで爆死した人もいないから、かなり漫画チックに誇張した面もあるが)、本当にあったことのほうが、突飛で作り話っぽかったりして、多くの逸話や設定を削除しなければならなかった。
そんなこんなで、(特にどこが現実のエピソードや会話か知っている作者から見ると)だいぶ統一感に欠ける作りになってしまった、一種の失敗作。
象徴的な殺人鬼役(この役はある意味殺人鬼サロニーのベースでもある)をジェームス・ブライアンが、版権代理人(仕事は違うがこっちで言う担当者のような存在)をウエイン・レイランダーが演じている。

この作品は、元々85年頃企画のバラエティ本「PALM BOOK」のために書き下ろされるはずだったものだったのだが、下絵途中の88年に編集側からストップがかかり、結局ずっと後になって雑誌「サウス」に発表された。
またこの作品の中扉の絵には、めずらしくヌードが使われているが、このころ(もともとは占いのライフナンバー研究のために)有名画家の画集を集めていて、みんなが描いてる裸婦像に影響されたものだ。
★★★
Feb.1998


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