アンジェラ・バーンスタイン
Angela Bernstein
PALM-Main -2
●所属作品/PALM
●名前/本名 アンジェラ・グラスゴー・バーンスタイン
    Angela Glesgow Bernstein
●生年月日/1964年6月18日
●性別/女性
●人種/母がアイルランド系イギリス人で、父のロウランドはユダヤ系アメリカ人。アメリカ市民権も有しているが、実はロンドン生まれのイギリス人だ。
●親族/父・ロウランド、母・ドミニク。曽祖父のトーマス・グラスゴーは、アンディ・グラスゴーの曽祖父でもある。
●経歴/ロンドンで生まれ、10歳までイギリスで育つが、両親の離婚後、父と共にアメリカとイギリスを入ったり来たりする生活に。高校時代からオーガス家に下宿する。
●職業/大学生(1983年現在)

アンジェラ・バーンスタインは
カーター、アンディと同じ第2世代キャラで、1974年、作者14歳当時、それ以前からあったキャラクターをアレンジして生まれ、ルーツは大体作者11〜12歳ぐらいまでさかのぼれる。
アンジェラは作者が中学生当時、3人の友だちと共作していた「それぞれ自分たちを主役にした作品」で、作者、つまり私役であったりもした、当時作者体現用のキャラクターだった。
これが後に独自の個性を発揮しはじめ、PALM主要キャラの中でも、やや第三者的役割を担うバイプレーヤーとなる。そういう役割のせいか、アンジェラの個性はプロデビュー後作者から完全離脱し、作者の母親に似通ってきている。

●性格
立てばサボテン、座ればイガグリ、歩く姿はヤマアラシ。アンジェラは、PALM一気が強く、主張する少女だ。でも気と主張の強いPALM主要キャラの中で彼女が特別なのは、自分主体で生きている人たちが闊歩しているPALMの中で、アンジェラがほぼ唯一の他人主体型のレギュラー・キャラだからだろう。
世話焼きの彼女は周囲の気配に耳をすまし、スーパーマンとかバットマンのように常時出動準備万端で、信号の発される場所にすっ飛んでいっては、マザー・テレサのように奉仕し、大岡奉行のように裁いて回る。
利他的な魂は恐れを知らず、ム所仲間や警察・FBIなんかものともせず、サロニーにだって食ってかかる。
またカーターのようなうさんくさいものでなく、れきっとした本物の常識人の彼女は、すっきりはっきりした気質の古典的正義の味方だ。単純明快なその性格は、オーガス家の中で最も男性的で、ちょっと20世紀型ヒーロー風でさえある。

●言葉遣いチェック
アンジェラはめったに自分から滑稽なことは言わないが、カーターとタメを張るくらいセリフ回しが冴えていることでおなじみのキャラクターだ。
そのウイットや理屈っぽさはややイギリス風。批判眼が鋭いうえ、思ったことを腹にためておけず全部口に出すから、結果的にかなり口うるさい。
一部「スピッツみたいに吠える」「ガラガラヘビ」なんて内輪の評価もあるようだが、彼女の筋の通った論調と機関銃のようなスピード、そして手入れの行き届いた出刃包丁のような切れ味に対抗できる反論者は少ない。
基本的にしゃべり方は軍隊調。でもなぜか、来客などには突然人が変わったように秘書風言葉遣いになったりもする。少し二重人格の気があるのかも?

●哲学
アンジェラの行動言動はすべて「人はこうあるべき」という独自の哲学に基づいている。責任感の強い彼女は、人の話を聞いたり、何かの状況をまのあたりにすると、常に自分がそれに対して判断を下し、何らかの手を打ったりアドバイスを与えねばならないと考えてしまう。根っからの教師・警官体質なのだ。
でもって彼女は、利他的であると同時に、非常にはっきりした個人主義者でもある。「あなたはあなた。わたしはわたし。」という考え方は、オーガス家で彼女が生き残る秘訣にもなっているようだ。

●感情
アンジェラはジェームスに次いで「笑わない」人間だ。冷静でシリアスか、シリアスが高じて怒っているかの大体どちらか。しかしオーガス家に住んでいくらかしてから、やや性格が丸くなって、涙もろくなってきた感もある。状況によってはジェームスにすがりついてわんわん泣いたりもするし、カーターとはしゃぎ合ったりするようにもなった。

●頭脳
アンジェラはかなりのインテリだ。言動が果てしなく理性的論理的なのはもちろんのこと、高校卒業時に最優秀生徒に選ばれてるし、大学もアイビーを狙うなど、志も高い。しかしいずれも跳躍的思考家のPALM主要人の中に放り込まれると、柔軟性や応用力はいまいち。たびたび売った議論に敗れて、苦い教訓を得ているようだ。

●特技
知られていないことだが、アンジェラは射撃の名手だ。強いのは気だけでなく、腕に物言わせてもなかなかの実力派なのは周知の通り。バイク少女でもあるらしいし、きっと運動神経もいいのだろう。

●究極奥義
自転車投げ

●嗜好
アンジェラの嗜好は謎である。食べ物の好みもよくわからないが、男の子の好みもよくわからない。人と美意識がまったく違うという説もある。食べ物に関しては、カーターと似たり寄ったりで「味覚がないわけではないが何でも食える」派らしい。優等生のくせにたばこなんかも吸っており、酒にもかなり強そうだ。

●弱点
あまりにも固くてまっすぐなため、ポッキリ折れやすいところが弱点。でもあの性格で折れなかったら、すごすぎる。ジェームスやフロイドみたいに、ポッキリ折れる瞬間がかわいくてたまらず、思わずいじめてしまう人もいるようです。

●人相・身体チェック
肌・白、髪・ダークブラウン、目・茶色。左目のまぶたの端に大きなほくろがある。身長154センチ。かなり小柄で、いつもジェームスあたりを見上げている。

●服装チェック
アンジェラは決してベストドレッサーではないが、見ていると結構おしゃれというか、いろいろなデザインに挑戦している形跡がある。ちゃんとした会食の席とかだと、頭にリボンを付けてきたり、ベールのついた帽子をかぶってきたりするところに、独自のポリシーを感じてしまう。似合うかどうかは、この際目をつぶってあげよう。

●セクシャル・オリエンテーション
アンジェラは色気がない。もしかしたらセックスが嫌いなのかも知れないとさえ思う。
特にカーターんちに下宿したころは明らかに男嫌いみたいだったし、カーターやジェームスも何やら不潔で信用できん存在という扱いをされていた。
現在はフロイドあたりがそういう扱いになっているが、カーターとはすっかりなれ合ってきて、下着姿でバスルームで話をしたり、カーターが彼女に後ろを向かせて着替えられるくらいの仲になった。最近のカーターはアンジェラに男だと思われていないようだ。で、ノーマンとはどういう付き合いをしているのでしょう?謎です。

●生活態度チェック
小柄だけれど、体力は抜群の彼女。疲れを知らず、彼女が病気だったなんて話は聞いたことがない
段取りよくスケジュールを組んで、規則正しく生活し、自分が朝御飯を作る番でなくても、「朝寝坊はきらいなの。一日がもったいないもの。」と言ってジェームスを手伝ってあげる働き者。そしてハリケーンが来ると聞くと、思わず食料必需品を買いだしに行きたくなるというオーガナイズ人間。たまにはゆっくり休んでね。

●ちょっと失言
「どうなの先生と番う気あるの?
「まじめで優しい女教師なんて未調理で噛まずに丸ごとゴックンよ」
ほとんど失言らしい失言のない彼女ではあるが、最近慣れあってきたカーターと話しているときに、たまに口をすべらせるようになった。意外と下ネタ(?)が多い。でも彼女のほんとの失言は、きまじめにジェームスとかフロイドに食ってかかって、自らを火の中に投じてしまう、一連のセリフなのかも知れない。

●お歳はいくつ?
アンジェラはアンディより1歳年下、ジェームスより4歳年下、カーターより15歳年下だ。それで一家のヘッド的存在。思えばPALM前半の彼女の年齢は「コギャル」「とか「女子大生」の範疇。こんなに若い彼女なのに、その風格はなぜか「たたきあげ」「古つわ者」風。よほど前世で修業したんでしょうか?

●仲良しは誰?
態度がきついけれど、義理人情に厚い彼女は、意外に友だちも多いようだ。なんのかんの言って、どんな人とも結局仲よくなっている。オーガス家でも、ジェームス、カーターらとの団結は強い。でもケントとそんなに仲良しだったとは、ちょっと知らなかったかも・・・

●そこまで言うか
アンジェラはいつも相当なことを言っているはずなのだが、PALMにはその上を行く言動の人が多いので、ヒットは多いもののホームランは少ない。特にフロイドやジェームスが相手だと、よく「そこまで言うかの一騎打ち」みたいになってしまうのだが、彼女が最終兵器を投下すると、決まって想像もつかないような究極最終兵器の反撃にあって粉砕されている。上には上がいるものだ。

しかしそれでも、独立主義者の彼女の突き放した言動には、なかなかすっぱりしたものがある。義理人情には厚いがスパルタな彼女は、よほど窮地に陥っていない限り、めったに同情などしてくれない。
オーガス家で再会したときアンディにすっかり忘れられていたオクヨルンがメソメソ泣いていても、「涙腺もたまには洗浄が必要よ。」なんてにべもないし、アフリカに入れあげ始めたころのジェームスを、カーターがひとり寂しく応援するのを横目に見て、「ああいうタイプは、みんなが束になって足を引っ張ったってちゃんと目的地に到達するわ。それを応援なんて。」などと言っている。
さらにジェームスがティナに怖がられて落ち込んだりすると、聞えよがしに「そりゃ誰だって怖がるわよ!!!あいつ何考えてんの?まさか自分が近所のやさしいお兄さんに見えるとでも思ってるんじゃないでしょうね?!黒服で三白眼で殺気をしょった大男がにこりともしないで立ってたら、そりゃ誰が見たって怖いわよ!!!などと叫んで傷口に塩をすりこんだりする。意外と日常的サディストの部類なのかも・・・知れない。

●占いデータ
ライフナンバー8、太陽宮双子座、月の位置天秤座、推定上昇宮山羊座、辰年(!)生まれ。
彼女はライフナンバー8の典型的官僚タイプ。天秤座の批判眼と、口から先の双子座のコンビネーションは評論家体質を生む。また独立的、利他的性格は双子座の特徴のひとつ。でもって辰年だったのかあ。強いわけだね。

●よくよく見れば
動物好き?
ジェームスが動物好きなのは世間の知るところとなったが、このアンジェラも隠れ動物愛好家であることが最近わかってきた。猫は嫌いと言いながらこっそりミルクを飲ませたり、ケントが保健所に連れていかれたときは、一番取り乱して、救出に奔走したりした。


出演作品
PALMのみ?え?アンジェラは他の作品に出てないんですか?「金銀熊鮫」のモブに登場したくらいでしょうか?一発屋だったのだね。

●作者ひいき度
当たり前のことですが、作者は女なので、女性キャラにはあまり入れあげたことがありません。時々書いていて短期的に「ノリのいい」ことはありますが(新しい女性キャラクターが出てくるとしばらくは書くのが楽しい)、大体はすぐに飽きてしまいます。 なのでアンジェラはかなり異例的に長く作者と仕事している女性キャラクター。倫理観が強く、まじめで信頼できる彼女は、作者の理想の友だち・パートナー像でもあります。

●アンジェラファン
読者も大部分が女性なので、あまり熱狂的なファンというのは聞いたことがないけれど、コンスタントな人気を誇っていることに関しては、彼女は女性キャラクター中どころかPALM一かも知れません。一般的な読者の評価は「友だちだったら頼もしい」「『自分で解決すべきよ』とか言いながらも支えてくれそう」

●ジャネット?
なぜだかわからないけど、アンジェラは結構「ジャネット」と読者に呼び間違えられます。一節ではジャネットのほうが「エンジェル(Angel)」というイメージだからだとか・・・

2000年1月