アーサー・ネガット Arthur Negut
死ぬまで叔父といつわっていたが、Ｊ・Ｂの実の父。第二次大戦のドイツ系企業ボイコットで傾いた家業を非合法手段で立て直し、のちに他の犯罪組織も吸収する巨大シンジケートを築いたが、姉以外の女を愛せず、息子への自責と恐怖に苦しんだ。死後の遺言でジェームスにゴルテルゼ(Goldelse)他所有する合法企業を譲渡。

マイケル・ネガット Michael V. Negut
のちのジェームス・ブライアン。幼少時にサウスワース戦略研究所に所属した天才児で、１１歳の時誘拐されたことをきっかけに、父アーサー・ネガットとの敵対関係が表面化。エリーの組織他、終生犯罪組織と敵対し、エリーやネガット崩壊への関与が噂された。

レオ・ネロ Leonard Nero
ニューヨークのイタリアン・マフィア、ネロ・ファミリーの三代目。ネガットの配下としてアーサー本人と共謀し、密かに合法化に関与。ネガットの組織解体後は政治家や警察、FBIのコネを含めて地盤をすべて受け継ぎ、全米屈指の組織のボスとなった。マイケル・ネガットの叔父的存在を自称している。

ロナルド・エリー　Ronald Ely
誘拐犯スタン・マティックからマイケル・ネガットを引き取り、アーサー・ネガットへの反逆をもくろんだ犯罪組織エリー・ファミリーのボス。テキサス出身で、先代から受け継いだ油田の資金力で勢力を伸ばし、後にラスベガス、ロサンゼルスに進出したが、マイケル・ネガットに傾倒するあまり自らの部下を次々失い、組織を破滅に導いた。

エティアス・サロニー　Attias Sarony
一時CIAの殺し屋だった殺人鬼。誘拐犯スタン・マティックとメキシコ国境ですれ違い、軍やCIAと関係のあったサウスワース戦略研究所にコンタクトできたことから、マイケル・ネガット事件の真相やマイケルのその後の所在を早くから知っていた数少ない人間のひとり。ジェームス・ブライアンとなったマイケルの成人を待って殺す目的のため、彼をエリーから逃がそうと密かにFBIのレイランダーに情報を流したり、エリーの組織内で彼に恨みを持つメンバーを排除したりし、結果的にエリー崩壊を促した。

ウェイン・レイランダー
Wayne Rejlander
マイケル・ネガット事件の担当だったFBI捜査官。アーサー・ネガットがFBIに強力なコネを持っていたことから、FBI組織内で孤立したまま捜査を続け、単独でマイケルの救出に向かって命を落とした。

ゴア Goah
アーサー・ネガットの側近で殺し屋。元KGBのロシア人と言われるが、国籍も正体も不明。ジェームスの父親と噂のあったひとりで、ネガット死後の組織継承者と目されていたが、ネガット解体時の幹部暗殺で最後のターゲットとなる。

ジョー・マッサリ Joe Massari
ネロ・ファミリーの分家、マッサリ・ファミリーのドン。ネロとは先代からの協力関係にある。フィル・マッサリの父。

フィル・マッサリ Philip Massari
ジョー・マッサリの次男で、ナイフ使いの殺し屋。ジェームスとはある意味幼なじみで、ネガット解体時に再会する。

カール・ホロウィッツ　Karl Horowitz
マイケル・ネガット事件担当のＦＢＩ捜査官レイランダーの友人だったために、殺人鬼エティアス・サロニーにつけ回され、あげくはサロニーの忘れ形見エティアスを引き取るはめになった犯罪研究家。サロニーを通じてマイケル・ネガット事件の真相を知っていた。

アーヴィング・ローズナー　Irving Rosner
ユダヤ系シンジケートのボス。ドイツ系のアーサー・ネガットの組織に対抗していたが、ネガット崩壊時に、ネロらネガット傘下のマフィアと手を組む。

レナート・ドッシ　Renato Dossi
ニューヨークの５大マフィアのひとつ、ドッシ・ファミリーのドン

ミルトン・タイラー　Milton Tyler
ニューヨークの５大マフィア、ヴァローネの弁護士で、ヴァローネの代理人。