【T14】異邦人(『表紙』バックナンバー/2000.01.10)


久保田早紀の『異邦人』が流行った頃、
子供だったせいもあるけれど、『異国』は確かに憧れとして存在してた気がする。
インターネットもなかったし、海外旅行も今ほど安くはなかった。
社会人になって海外に行くようになったが、『異国』と感じたのは上海、そしてイスラム圏だった。
一泊560円の宿で向かえたモロッコ朝、すさまじいノイズまじりのコーランに叩き起こされ、
窓の向こうに広がるフェズの街を見渡した時、先の『異邦人』が頭の中に流れてきた。(笑)

オリエンタル趣向も好きそうなオリヴィエは、いざ生活するとなるとあの臭いが駄目だろう。
オスカーは、何故女性はそこまで身を隠す!と怒るかもしれないが、一夫多妻が気にいるかも。
リュミエールは全てにおいて必要とされる「駆け引き」にあの笑顔で勝つかもな。


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