リレー小説『踊るサクリア』16 by TAD

「ちょっと、早くなさいよっ!」
あたしのイライラは絶頂に達しつつあったのだけれど、返事が無い。
足元を見ると無残にあたしに踏みつけられて気を失ったオスカー様がいるではないか。
え?あれ??
「あ〜あ、やっちゃった」
とパ〜プ〜娘。
「すごい迫力だったわねえ、ロザリア」
アンジェリークはまるで暢気である。
「あなたねえ、この後に及んでよく悠長に構えてられるわね!」
あたしは怒鳴った。
やっとコトの真相が分かりかけたというのに、手がかりを握る人物は気を失っている。
(もっともあたしがやったらしいのだが・・・)
こんなんじゃいつまで経っても事態は収まらないじゃないのよう!!
(この小説も収まらないぞ・・・;_;)
 
《続く》


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