そんなわけで、新生岸田第一弾(早すぎるって(^^;)『祝言歌』。
これを書いている間中、なんか楽しかったっていうことしか憶えてません(笑)。はっきり言って、なーーーーーーんにも考えずに書き始めて、そのまんま終わったっていう。この話には制作過程におけるメモ書きの類がいっこも残ってません。無いからです。後で全体的な加筆修正というのは勿論しましたが、基本的には一発書き。
とにかく大好きなこの三人を書きたいってただそれだけ。リュミの話なのに・・・ごめんよリュミちゃん。ってここらへん既に怒られ済みですから割愛します(笑)。
このような暴力的な書き方をしたのにも関わらず、なんとか収まったのは「中堅組」御三方のお陰。単に好きってだけで九人の中から抽出したこの三人の、まるで最初から用意されていたかのごとき恐るべきバランスを思い知りました。
既にかなりの期間が前作より空いちゃってますから「今更じたばたしても始まらん!」という開き直りも自分的には良かったです(笑)。心にゆとりが。しかし・・・そんなゆったりたっぷりの〜んびり、な呑気女が書いてるわりに、この話が手作り爆弾だの反政府運動だの殺るの殺らないの、などといった殺伐とした単語連発の暗い設定なのは何故だろう・・・・。すいません、暗い話ばかり読んでいただいちゃって(^^;。
この話で特筆すべき点はやはり完全オリジナルキャラの登場ということでしょうか。『引力』でも「前鋼」という捏造キャラはおりますが、この方は一応設定としては既にあった方なので。ケイとリューイ、という二人のキャラに関しては、思い入れはありますが深めるところまではいきませんでした(^^;。すまんね、お二方。シアワセになってください(笑)。
日頃、ロールプレイングゲームなどをやる際にも、行きずりの街の人々とのエピソードなんかが好きな私は、ぜひ中堅組でもそういう話が書きたいなあと、単なる夜遊びで他惑星まで出張るなんていう強引な話にして・・・単なる思いつきであった筈なのに、これ以後綿々と「中堅組諸国漫遊記」な趣になっている当HPの創作。そういやこの話、左槻から「水戸黄門みたいだ」と言われたことを今思い出しました。じゃあリュミちゃんの女装は由美かおるのサービスショット代わり・・・・?(ぶたれるぞ)。
改めて再読すると大騒ぎな話ですねーこれ。随分叙情っぽい導入なわりに。最初からお祭りやってて、しかも爆破騒ぎ、そのあととっつかまって、なお乱闘までして、女装に泥棒、最後は水戸黄門。ドツボ中のストレスを一気に晴らすかのごとき内容です。すべて無意識の賜物ですが、やはりその時の心情というものは如実に反映されてしまうものだなぁ・・・。
だからってんでもないですが、最後のリュミちゃんの大演説が今となってはかなり恥ずかしいシロモノです。とってつけた、とは言わないまでもリュミちゃんの口を借りて、ちょいと説明さしてくれ、って私が直で言ってるみたいな感じがあって。いくら気持ちは上向きでも小説技法はそうは簡単に上向きにならんということすね。精進精進です。
で。一応は3人一巡したと。なんだかんだで女と絡んでるそれぞれですが、私(&WON)の見解としては「これは全員『恋愛未満』で終わっている」。『のちの』からの初回一巡は「寸止め三部作」と私達の間では呼ばれることと相成りました。
ならば次の一巡は、『恋愛三部作』というのでいきましょう、ということに話がなるわけです。やはり彼等も妙齢の男性、恋愛のひとつやふたつするだろう、アンジェが初恋ってそれだけはいやぁぁぁああっ(笑)っていう考えは日頃から二人ともにありましたし。
いや、ホントこの時は気軽い気持ちだったなぁ・・・恋愛書くなんてそんな難しいお題をねぇ・・・気付けよっ!!