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オマエの頭ん中がバラ色

小説『薔薇色の日々』


 この話には元があります。とあるバンドの「バラ色の日々」という曲と、そのプロモーションビデオ。この曲はこのバンドにとって9ヶ月ぶりの新曲(当時)ということで発表されたもので、そのバンドのファンであるところの私(とWON)にとっても9ヶ月ぶりであったわけです(当たり前だ)。9ヶ月は長い。待つしかできない一介のファン、オアズケくらっている飢えた犬のよーな私達にとって、とうとう発売されたこの曲は・・・キシダ的には長編一本、WON的には異様気合いの入った一枚絵、を短期間で仕上げさせてしまうという結果を招きました。<相変わらず大馬鹿。っていうか端から見たら「何ソレ?」って感じだよ・・・。
 ですからして、WONのイラストは元々この「薔薇色の日々」という小説の為に描かれたものではなく、私の方も(この絵は話よりも先にありましたが)この絵についてあの話を書いたわけではなく。そのプロモを見ていてもたってもいられなくなった二人が、それぞれにこの曲を中堅愛好会的に解釈して形にしたという、結果的には「コラボレーション」ということになるんですね〜・・・って、この話を知ってもし万一、その曲のプロモを見る機会がこれから皆様にあったとしても、「で、なんでコレがアレ?」と思われることも請け合いなんですが(^^;。いやだってもう、自分達でもよくわかってないというのが正直なところなんで。ただ、この曲があってこの話、この絵、というのは間違いないという。そんなわけで、「薔薇色の日々」を過ごしているのは結局のところ、こーまでの身勝手を許してもらっている私とWONを指しているのではないかと思ったりなんかして(^^;。ありがとうございます、幸せです(笑)。
 で私自身に話戻しますと。だからってこの曲聞いたとたんにあの話がぽこっと何もないところに突然現れたわけでは当然なくて。たとえるならば、ドミノ倒し。四六時中妄想している「あんな中堅、こんな中堅見たい〜!」的な事象をコマのひとつひとつにたとえると、この曲がそこんとこに唐突に入ったおかげで、バラバラにあったと思ってたもんが意図せず一列になってしまい、はからずも上手い具合に一気に倒れた、という感じでしょうか。いやぁ驚きです。いろんなパターンがあるもんですよね〜。んでもって、なんせドミノ状態ですから、ひとたび倒れ出したら止まらない。実際今回、執筆期間自己最短記録更新(笑)したんですが、それって別に話まとめるスピードが速まったわけじゃ全然なく、「止まらなかった」ので必然的に早く上がったってだけの話で。そうかー止まらないで書けば早く上がるのかーと、当たり前のことを思い知った反面、やはり「休まずに書くのは非常に疲れる」というこれまた当然至極なことも身体で思い知りました。なかなか・・・こうは毎回は・・・(<なんか尻すぼみ(^^;。いや!頑張ります!!<何を)。
 内容についても少し。長編メインから離れていた間、何でだか「オスカー様ファースト度」というのが異様に深まっていたキシダ、創作書く前から「この状態で長編とか書いたらどうなるんであろう」と、実は自分で恐ろしく思っておりました。ショート等とは違って長編書くときの私は大抵話の展開をほとんど事前に考えておらず、書きながら、その物語の流れに身を任せ、あなたーの色にぃ染められ〜え、って別に歌わないでいいんですがとにかく、そういう感じでして。こんなに根深くオスカー様ファーストになっている私がそんな無意識の暴走を許すがままにした場合、どんなことになるのかと。・・・・結果は・・・見ての通りでございます(^^;。WONからも「オスカー、ひーきだよ・・・」という烙印をまず押されました。私がいつも彼女の絵に対して「オリヴィエ様ひーきだ!!」といちゃもん付ける時の気持ちがわかったとも。いや私の方こそ彼女の絵をそのように評する時に「え??そんな筈は・・・っ!」と必ず言い返すWONの気持ちがわかりました。仕方ないっすよねえお互い・・・無意識だから(笑)。
 ただ言い訳のようですが、私はこの話のオリヴィエとリュミちゃん、個人的にはとても気に入っています。常々「守護聖様も人間、ならば人間臭くってもいいはず!」というのを目指している私としては、少しばかりそこんとこに沿って書けたんじゃないかなとか。オリヴィエが少し冷たい(笑)という感想もいただいたのですが、いや、そんなことないすよ!オマエが言うなよ。あんまり書かれてないだけで、炎水のこともあのオバチャンのことも、きっと心配してます・・・書かなきゃ意味ねーって。反してリュミちゃん、これ今までで一番リュミファンにウケました!私は嬉しい(T-T)。「キシダはリュミをないがしろにしてるわけじゃない」ってこと・・・・どうかわかってください、リュミさまぁ〜。

この話の主軸ネタとも言える「サクリアを物に込めたりできない」というネタ、思いっきり岸田の大間違いでございました。コミック版アンジェリークにて、ジュリアス様、オスカーの剣に力込めてらっしゃいますね・・・。すいません。

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