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キシダと煙は高いところが好き

小説『僕等は風の吹く方角へ行く』[STAY GOLD#01]


 ギャグ的なものであるなら、皆も笑って見逃してくれるだろうという甘えのもと、今までも日本に来させたりだとか(しかもウチの近所だった…)、オリヴィエ様に「クラブメッド」などという単語を吐いてもらったりだとか、どころか高校生になって生徒会活動してもらってたりだとか、さんざっぱらな狼藉をはたらいてたワケですが。その程度で飽き足らなくなった私が一足飛びに暴挙に出た、という感じでしょうか。…それを、メインでもやりたい。そんな私の頭に浮かんだ言葉は。
 「さあ三人ご一緒に、私たちの地球で暮らしてみちゃあくれませんか!」
 事の発端はお洒落な映画やミュージックビデオみたいに、ヨーロッパの風景をバックにしたかっこいい三人が見たい!(次項参照)というヴィジュアルイメージでしかなかったんですが、…やっぱりソコにソコならではのストーリーが見たくなった…予想はついてたけど…(T-T)。そんな私のわがままで、説明もなく皆様を深い深い困惑に陥れてしまったことをここにお詫び申し上げます。
 内容としては、ただ単にオスカーに(つーか初期妄想では三人だったんですが)「エッフェル塔に登ってほしい」というだけの思いつきから出来た話です。(理由:この私が高いトコロが好きだから)。このことをWONに言ったら「行ったことないのにそう思うアンタがある意味凄いよ…」と呆れられました。ええ、私はパリどころかヨーロッパ全土、足踏み入れたことないっす。
 ですので、最初など、私はエッフェル塔も東京タワー同様、屋内展望台しかないものと思いこみ、しかし展開的にどうしても風浴びてもらわにゃならん必要があったので、いっそ展望台の屋根に無理矢理乗っけてやれ!とか思っていた始末。「あーゆーとこで外に出られないのは日本くらいだ」と淡々と教えてくれたWONさん、ありがとう。そこ書く前にあなたに相談して良かった、あやうくオスカー様に無茶させるとこでした。
 かの有名なエッフェル塔についてさえそんなことですので、19世紀末の風俗とかもう、何でそんなん私が書いてんの状態。世界史など、人生において初めて真摯な気持ちで学んだです、今回。資料をあたっているうちに面白いことがわんさか書いてあって「コレも使えるんじゃん!?」的に広がっていく過程も凄い自分的には楽しかったです。あ、ちなみに情報、資料は9割以上、ネットから得ました。いやー凄い、本当にウェブには書いてないことないんじゃないかと思いました。ピンポイントに探せるし。
 19世紀末にしたのには、特に深い意味はないです。いや、このくらいから会ってるとその前後をいろいろ長く想像できていいなという便宜上。…そう、このキシダ、この設定でのシリーズ化をすでにもくろんでいる…いや、せっかくだし(笑)。
 サクリアなくても彼らはかっこいい!でも長生き設定はワタシ的に外せないから、ええいこの際、不老不死!ってことはもう、いろんな時代にいろんな土地でいろんなことやる三人が見れる!つーか見たい!!……というだけで今後続く(かもしれないが、今のとこ白紙(笑))このシリーズ、[STAY GOLD]だなんだいうのは一応この設定でのお話のシリーズ名っす。いや、そういうのあったほうが他と差別化できて紛らわしくないかなって(^^;。
 コピー的に使っている「LEGISLATED NOSTARGIA」というのは、『ジェネレーションX』という小説に出てくる言葉で、アオリにもあるとおり「実際には有しない、が、ある特定の人々の間で共有する(できる)記憶」といったよーな意味です。実際、地球に住んでる彼らというのはあり得ないんだけども、なんかパリにいたっておかしくはないよな、ってな感じに皆様も思ってくれたら嬉しいなとキシダ的には思い入れを込めてみました。
 と、いろいろ書きましたが、ぶっちゃけた話、クリスマスの話が書きたかっただけなのかもしれません。だって聖地でクリスマスやろうとすると「一惑星のローカルイベント」云々っていちいち断らないといけんのだもん…。その程度のことが面倒くさいんかワレーーー!!

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