この話の軸になっている“レンヌ・ル・シャトーの謎”について「ホントのとこはどうなのか?」という質問を受けたのでありますが。
申し訳ありません、そんなこたぁワタシも知りません!(笑)
…っていうか、コレ実は実話でして。フランスの辺鄙な村の貧乏教会から羊皮紙が出て来て、以降その教会の司祭が謎の大金を手にしたというエピソードは、今も研究も盛ん、映画や小説のネタにも何度もなってる結構有名なお話らしいっす。その羊皮紙もどっかの博物館に行けば見られるとか。もちろん実際も、バチカン陰謀説から果てはソニエール宇宙人説(笑)まで諸説紛々で、すべては未だミステリーのままだそうであります。
中堅三人のひとつ共通点として、ワタシは結構「おせっかい」というのを思ったりすんですが。三人ともおせっかい、でもそのタイプというのが違って。この村に関わったのがたとえばオスカーだったら、そこらへん力づくでも解明するかもですけど(笑)リュミとか、あまつさえオリヴィエだった場合、特に必要に迫られなければそっとしておくんじゃないかなーと。そういうデリカシーがお二方には…アッ、今殺気だった赤い影が一瞬背後に。発言に気を付けとけキシダ!
そんなワケで、この謎の正しい詳細を知りたい方は各種まともな関連資料を読んでみることをオススメいたします。一応事実とされてる部分はできるだけ活かそうと考えながら書いたんですが、結果ほとんどがねつ造な気が(^^;。言うなればこの話、よくテレビドラマとかで最後に表示される「この話は事実を元にはしていますが、フィクションです」みたいな、あーいう感覚で捉えていただけると助かります〜、はい。
この実話をリュミのエピソードの下敷きに、という考えは『僕等は…』書く時点で既にあったにはあったんですが…さすがソコはワタシ。「この村にリュミがいたって話、面白そう!(ハアト)」とか非常に安直かつ漠然!(威張るな)。ワタシ的には「いつかそんなん書ければ」程度でした。書くに至った直のきっかけ、『僕等は…』でリュミが終始アヤシイ動きをしてることに関しての話が読みたい!と言ったのはWONです。私としてもリュミがバイオリン職人であるという設定はできるだけ早くきちんと言いたい、というのがあったので「じゃあ、次はそこにすっか!」などと安易にふたつ返事。
で、実際原稿にする段には結構泣き入りました。いやー、やっぱただ無責任に妄想してることと、実際お話にすることは全然別問題です。むしろヘタにいろいろ事前に無いほうがラクなんじゃないかとさえ。ただ、喉元過ぎれば熱さを忘れる、今となっては「使おうと思ってたネタがちゃんと話になって嬉しい」と心底思ってます、ホントですよWONさん!もう恨んでません!(<…一時は恨んでたのか?(笑))
あ、妄想、といえば。私がこのシリーズで真っ先に妄想する点というのは、実は「三人は何の仕事をしているか」という非常にピンポイントなところだったりします。ここを考えるのが、ワタシ的にはとても楽しい。三人とも、常に何か仕事は持っている設定なのですが、「生活のため」ってより「ブラブラしてんのも何だし」くらいなカンジ。何百年も、あるいは何千年?も生きてたら、金なんか自ずと溜まっちゃうんじゃないかと思うし。裏金つくりとかも上手そうだ…(<おいおい!)。
三人の中では、オリヴィエが一番いろんな仕事に手を出し、職替えも激しい、という設定です。興味持ったもんはすべてやってみる(笑)。今回はDJでしたが「ひとつ辞めた」と言っている通り、他にもナニかやってるのではないかと。
リュミは一応バイオリン職人が基本で、でもあんまり熱心に商売する気がないので(笑)乗り気にならんときは仕事してないか、テキトーに観光用ポストカードの絵でも描いて暮らしてるかな、とか。やはり、いつの世もマイペースなのがリュミ様です!
オスカーは…ま、適当に(笑)。三人の中では一番マジメに仕事意識を持ってそうではあります。今回は彼の仕事の話は出てきませんでしたが、“リトルリーグのオーナー兼監督をしている”という設定が実はありました(笑)。不思議とそのへんの台詞は全て削除になったので、オスカー様むっちゃその設定嫌がってる、ってことの暗なる表れかもしれない…似合うと思うんだけどなぁ。…え?そんなこと思うのワタシだけ…?マジ?