●テレビ画面のニュース・キャスターに恋して人間になったスミレの花と、老婆と暮らす猫に姿を変えたホワイト・ワイルドのダブル・エピソード。
「花と妖精」というロマンチックなモチーフを扱ったことから、女の子キャラクターの多い、獸木作品としてはかなり乙女チックと言える路線に仕上がっている。
オーストラリア時代のお隣さんで、獸木のオーストラリア在住中に亡くなった老婦人ドロシーをホワイト・ワイルドと暮らす老婦人のモデルとし、彼女にエピソードを捧げている。
/★★★★
制作エピソード/
この作品は他の「THE WORLD」の多くのエピソードと同様、バックグラウンド不詳で描かれる予定だったが、上記のドロシーさんをモデルとしたこともあって、シナリオ執筆段階で急遽舞台をオーストラリアのメルボルンに決定した。
そのため設定が(ほとんど住んだ人にしかわからないほど)細部に渡ってかなりローカルな内容になっており、人名なども現地の知人や有名人の名前を組み合わせ、CGも滞在時に撮影した現地の写真を多用している。
Jan.2002
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