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1997年12月 チケット獲得顛末記
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Part 1
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Part 2
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Part 3
|Part 4|
【 Part 4 】 徹夜明けのパニック!!
大阪チケットはスーパー・シートを手に入れた。残すは東京公演のチケットです。
発売日前日(12月13日)から窓口に並ぶために小倉まで行かなくてはなりません。
九州で唯一の窓口になるのでパニックになってるかも…
という不安もあるので、少しでも早く出発しようと思っていたのに、結局2時頃出発。車で行こうとも思ったが、運転手の友人が徹夜の後の運転をイヤがったので、新幹線で行くことにした。
目的地は小倉からJRに乗り換えて数駅行かなければならなかった。幸運にも新幹線からJRへの乗り継ぎもスムーズにできた。
初めての場所なので、無事到着できるか心配だったが、事前に調べておいたので、チケット・セゾンカウンターの入っている百貨店は駅のすぐ前にあることは分かっている。
さて、どのくらい並んでいるだろうか。私たちは何人並んでいるかの話しだけをしていたような気がする。「3人くらい?」「10人くらい?」「30人くらい?」と目的地に近くなるにつけて予想人数は増えていく。
調査によると、チケット・セゾンの入っている百貨店は駅のすぐ横にあり、チケット発売の前に並ぶ場所はJRの踏切の先にあるらしい。目的の駅が近づいてきたので、私は立ち上がり行列が見えないか探した。
百貨店が見えた。踏切が見えた。
行列は…?
入り口付近に10人くらいの若い人達がいる。でも並んでいる風には見えない。順番は荷物でキープしているのかもしれない。
10人なんて、ヤバイよ。駅を出ると一目散に踏切側の入り口を目指し走った。こうやって走っているうちも誰かが並んでいるかもしれない。「もっと早く出ればよかった」と反省しながら走った。
入り口にたどり着いた……………。
ところが、さっき10人くらいいたはずなのに、今は3人の学生が自転車にまたがりバカ話をしているだけ。行列はない。入り口をまちがったかもしれないので、友達がチケット・セゾンカウンターに行って聞いてくることにした。その間、私は入り口付近を詮索する。と、「チケット購入のために並ぶ方は…」とか書いている立て看板を見つけた。ここでいいんだ。
まだ、誰も並んでいないんだ。
荷物を一番前にあたる位置に置き、ウキウキ気分で友人の戻ってくるのを待った。
友人は食料の入った大きなビニール袋をぶらさげて戻ってきた。
徹夜に備えてお菓子、ミネラルウォーター、ガム、ホッカホッカグッズ?、座布団、ブランケット、等など、ピクニック気分でいろんなものを準備してきているのに、まだ食料を購入してくるとは。 (^ ^;
でも、ビニール袋の中には果物や飲み物が入っていたので嬉しかった。さっそく私たちは百貨店の前で、立ち食いを始めた。普通なら、こんなことできないだろうが、チケット購入のために並んだときは "たこ焼き" など平気にパクつくことができてしまう自分が恐い (^ ^:
前日まで冷え込んでいたのに、今日は暖かく外にいても寒さを感じないいい天気。先は長いが、なんとか頑張れそう。
しかし、2番手が来ないのが気になる。前回の来日のときも福岡某所に並んだが、夕方頃には15人くらい並んでいたのに。いくらヘンピな場所にあるからって、九州で唯一のチケットカウンター。九州中のファンが大集合するってものじゃないの?
夕暮れになっても誰も並ぶ人はいなかった。1番前をとれたことは嬉しかったが、だ〜れも並んでこないっていうのも寂しい。
「発売日を間違った? 発売中止?」いろんな疑問が出てきたため、閉店間際にチケット・セゾンカウンターに問い合わせに行く。
答えは、間違いなく明日10時から店頭販売する。今日も大阪公演のチケットを販売したという。しかし、STONESファンよ、どこにいるの??
友人は、殆ど私の付き合いでここに来ているようなものだから、真実のファンは私だけ。
九州でSTONESファンは
ひとりぃ
??
納得できないまま深夜になっていた。
夜になると冷え込んできた。本来なら、顔を知らなかったSTONESファン同志で夜を明かすというイベントを楽しんでいるはずが、たった二人。友人達の冷やかしの電話に応対しながら夜は更けていった。
いつの間にか夜が明け、始発電車も走りだしてきた。
一緒に並んでくれた友人も、親戚の結婚式のために戻らなければならなかった。たった一人で並ぶのは寂しかったが、ここまで一緒にいてくれたことに感謝したい。それに、あと数時間で10時だし、もぉ大丈夫。
私たちは元気に分かれた。
と、入れ違うように
一人の男性が向こうの方から歩いてきた
。ポケットに手をつっこんだまま、私の傍によってくると「
STONESですよね
」と一言。私も「
ハイ
」と一言。
やっと来たよ。2人目のファンが。
その人も、先に並んでいるのが一人だけだったので驚いていた。「ラッキー」と繰り返し言っていた。
9時30分頃、50才くらいの女性が私たちの後に並び、「娘にSTONESの券を買ってあげる」と言っていた。 その人は、近所の人らしく、昨日も様子伺いにここに来たらしい。昨日は5人くらい並んでいたとか。
その人達は今日は並んでいない。九州のファンは大阪狙いで、東京まで行こうというヘビィなファンは、いないってこと?
納得できない。でも、そんなことはいい。もうすぐ発売だ。チケット・セゾンカウンターの人が早めに私たちを中に入れてくれるのを待つだけだ。
しかし、10時前20分になろうというのに誰も来ない。2番目の人は苛立っていた。ちょうど横を通りかかった百貨店の関係者らしき人に、チケット・セゾンカウンターの人を呼んできてもらおうとすると出入り口から紙とえんぴつをもった女性が出てきた。
私たちは口々に「来ないかと思ってましたぁ」「待ってました」と盛り上がったのに、そっけなく「この紙に必要事項を書いてお待ちください」と言いながら紙を配った。中を見ると1公演分しか書けそうになかったので、「ここに4日分を書いていいのですか?」と尋ねると、「1枚に1公演分です。」と、そっけなく答えた。私が「4枚ください」というと2番目の男性も「僕も4枚ください」と続いた。チケット・セゾンカウンター担当の女性は驚いたようだった。(昨日の人達は1日分ずつしか買わなかったのかなぁ?)と思いながら書いていると、その女性は「
では10時になりましたら、カウンターに来てください
」と言い放ち、百貨店の中に入っていこうとした。
私と2番目の男性は同時に「
中に入れてくれないんですかぁ
」と抗議した。チケット・セゾンカウンターの女性いわく「
はい
」
それが方針だと言われれば、なす術もなく、時計を見ると10時が迫っている。4公演分記入しなくてはならないし…。パニックになっていたら、2番目の男性が「記入した紙を事前に回収に来てくれるんでしょうね」と言うと、「え?」という顔をしていた。私たちは早口で、他のカウンターは
・購入者は事前に必要事項を記入すること
・1番目の人の部分を10時前に入力を完了し、10時キッカリに作動できる体制をとっていること
・
開店前のお店のなかに入れてもらえること
を説明した。わかったのかどうなのか、カウンター担当の女性は「聞いてきます」と言い、中に入っていった。私たちはブーブー言いながらも、購入用用紙に必要事項を記入していった。
10時前5分
さっきの人は戻ってこない。イヤな予感が…。出入り口の開店のために百貨店の人が立っていたので、その人に中に入りたいことを言っても聞いてはくれない。10時前4分。やっとカウンターの女性が来た。さっきの人とは別の人。手強そう。またもや、そっけなく「用紙を回収します」と。私たちは用紙を渡した。私は4枚の紙を渡すとき「この順番で入力をお願いします」と言うと、「お一人1枚になります。2枚目の分は最後に並んでいただくことになります」と言うではないか。
私はショックで「そんなぁ」と思ってると、2番目の人が超早口で「"1公演8枚まで" となってる。8枚以内なら何日分でも買えるんじゃぁ。"1公演のみ8枚" というアナウンスなら、一人1公演しか購入できないだろうが、そんなことは書いていない!!!!!!!!!」みたいなことを言って、何やら雑誌を差し出していた。その女性も圧倒されたのか、「そうですか」と言いながら不満そうに私の分を4枚、2番目の人の分を4枚、最後の人の分を2枚重ねた。
そして、さっきの人と同じように「
開店したらカウンターに来てください
」といい放ち中に入っていった。抗議をしたが、よくよく考えると、とにかく入力してもらいたかったので、ここでひっぱっていたら10時前の入力が怪しくなってくるのも恐かった。10時前1分。2番目の男性は「とにかく、彼女に入力してもらわないことには」と冷静に言っていた。
でも、私たちの不満と不安は爆発。カウンターによって、こんなに対応が違うことを始めて体験した。「あの雰囲気では、10時前に入力してくれているか怪しいよ。とにかく入力する人の技量に関係するからね。ここは入力する機械は1台だけかな。」と語る2番目の人は、詳しいらしい。私たちは開店したら走ってカウンターに行って確認しようということになった。3人で不満を語る中、私は重大なことに気付いた。「
カウンターってどこにあるのぉ?
」
昨日は友人がカウンターに確認に行ったので、どこに向かって走っていいかわからない。2番目の男性も福岡組だったので知らなかった。
ここで
50才の女性が実力発揮
。近所の人ですもの。しかも時々娘のかわりにチケットを買いに来るらしく 、バッチリ場所を把握していた。この頃、私たち3人は完全に仲間になっていた。
50才の女性は早口で「開店したら、そこを右に行って、左にまがって…」と説明してくれた。時計は今にも10時になりそう。
開店!!
私たち3人はフライング気味に走りだした。
チケット・セゾンの看板が見え、カウンターに着くと2番目の男性が「1番目の分は、もう出ていますか」と牽制していた。カウンターの中には3人の女性がいた。一人は機械の前に座って(ゆっくり?)作業中。もう一人はレジの付近に立っていた。もう一人は別の制服らしきものを着ていたので別の担当の人だろう。
レジの前の人に、もう一度「チケットを…」と言いかけると、機械の前で打ち込んでいる人が立ち上がって 「暫くあちらでお待ちください」と語気を荒く私たちに言うではないか。
ヒョエ〜。私は、一瞬、何が起こったか分からなかった。気持ちは(
オイ、オイ、あなたは入力してなくちゃ〜
)。でも、ショックで言葉にならず。
2番目の男性が「入力しろよ。あなたに話しているんじゃない。」と言っても、機械の前の女性は「暫くあちらでお待ちください」を繰り返すだけ。
信じられないです。こんなことがあっていいんのでしょうか?
自分の分が入力されているのかも心配。1番目が終わらないと2番目、3番目の人の作業も終わらない。というわけで、私たち3人は同じ思いでした。とにかく機械の前の人を仕事に戻すためにも、私たちは彼女の指差した場所へと移動した。(思い出すと、また怒りがよみがえってきたぁ〜!!)
しかし、これは許せることでしょうか? 嫌味としか言えない行動。チケットを購入する人の気持ちを逆なでする彼女の行動はプロではありません。
結局、
10時18分ころ3人一緒にカウンターに呼ばれ、順番に手渡された。
最初に破った紙はなぜかレジの中へ(それ、1番目のチケットじゃないの???)。 私は今でも疑っている。
ムカツイている。
どうして18分も待たされるわけ? どうして機械を作業している人が立ち上がって、私たちに指示するわけ? どうして出力された紙の最初のほうの何枚か分を占める紙はレジの中に入るわけ???
やっと手にしたチケットは、Aを1日分とBを3日分獲得できたが、最前はなかった。なかったからこそ、怪しい。
3人分が入手できたとこで、抗議しようとも思ったが、この人達に話してもらちがあかなそうだったので、投書しましょうということで解散することにした。
新幹線の中、ムカついて、ムカついて。(今でもムカつく!!)
思うに、地元の人や前日並んでいた人達が2日目に並んでいなかったのは、このカウンターの人達のズサンな対応を知っていたからではないでしょうか? ここは駄目だ!! と結論だしちゃったからでは。ここに並ぶなら、本州まで行っちゃうって人がいてもおかしくないです。
結局、投書しませんでした。でも、今でも、投書しようかと悩んでいます。
こんな風に、大阪公演・東京公演のチケットを獲得しました。いろいろありましたが、平均して良い席が取れて満足しています(本当は、もっと良い席だったかも…という疑惑は今だに残りますが)。 最終的に、3月21日のF9のシートは、STONECRAZYのMOROJIさんからセンターステージ近くのC10のチケットを都合していただいたので、結果、大阪公演も最高の思い出になりました。
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