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                  獸木さんちのルビーちゃん 
                
                 
                 
                    
				 
                   名前/ ルビー・ブラック 
                   性別/ メス 
                   ブリード/ケルピーとジャーマンシェパードの混血 
                   毛色/黒 
                   保護者/獸木&タスク君 
                   好きな物/おもちゃ、骨、枝 
                   好きなこと/ドライブ、野原を走る、川遊び 
                   苦手なこと/ひとりになること 
                   癖/横目づかい、ため息、怖いとはしゃぐ 
                   今凝ってる遊び/宮本武蔵ごっこ(ハエをおいかけて鼻でつぶす) 
                   特技/ディープキス 
                   印象に残っている人間/腕をさしだして「キル!キル!(殺せ〜)」と教えくれた通りすがりのおじさん。 
                   好きなおやつ/車にひかれたての鳥、カモのフン 
                   こわかったこと/散歩コースの公園の、いつもは飛び越えて渡る小川が雨で激流になっていて5メートルほど流された。でもそこを通らないと帰れないと飼い主に説得され、勇気を出してもう一度渡った。 
                   犯罪歴/ 
                  1:子犬のとき、公園の芝生で愛し合っているカップルに突撃し、ふたりの顔をべろべろなめまくった 
                  2:コードを食いちぎって、知らずに電源を入れた飼い主を240ボルトだかの電流で感電させた。 
                  3:お兄ちゃん(タスク)の部屋にこっそり侵入し、コアラの縫いぐるみくわえて出てくる。(女の子だけあって縫いぐるみが好きらしく、これは常習犯。最近はスリッパなど持ちだしていけないものを持ってきてしまうと、発見される前からひとりでそれを目の前にすえて反省のポーズをしている) 
                 
                 
                 かつて獸木は犬と育った(育てられた?)狼少女だった。たとえ100人の人間の友がいても、犬の友だちがひとりもいないと孤独なのだ。しかも都会では不幸にしてしまいそうな大きい犬が大好き。だから東京に住む間、近所の犬との逢瀬で自分をなぐさめながら、待った待った待ち続けた・・・広ーい野原のあるところに引っ越す日を。 
                  オーストラリアに来て約1年後、ペットショップで彼女に一目ぼれ。 
                  80年代にアメリカのニューポートで目撃し、当時はそういう犬種があるかも確認できないまま自分の漫画にまで登場させた、幻のブラックシェパード(約10年後オーストラリアに来て初めて実在する犬種だと確認できました。なんとホワイトシェパードなんてのもいる)みたいな容貌。生後8〜9週間。大きな耳が両方とも内側に曲がって「友達の輪」みたいになっている。 
                  札を見ると「ケルピーXジャーマンシェパード」と書いてある。ケルピー?なんじゃそれは?店員さんに聞くと、ボーダーコリーの一種だという。シェパードよりは小さい犬に育つらしい。それならアホに育っても、なんとか扱えるかも・・・ 
                  生まれて初めてお金を出して動物を買った(安かった・・・たしか100ドルと200ドルの間くらいの値段だった・・・)。 
                  家に来てすぐは、散歩すると「かわいい、かわいい」と道行く人がなでてくれたのに、シェパードの血で一カ月もしたらたちまち大きくなって、誰もさわってくれなくなった。 
                  会う人会う人が犬種を尋ねるので、答えると、みんな口を揃えて「ケルピーもシェパードも賢い犬だから、お利口になるわよ。」「スーパー・トレイン・ドッグの掛け合わせだね。」などと言う。 
                  獣医さんに至っては、「ケルピーは訓練や知的なゲームを毎日して、いろいろなオモチャを与えていないと、自分の体を噛んだりするのよ。」ときた。おやまあ。それは賢いというより、少々エキセントリックということでないかい? 
                    
                  快活で走るのが大好きなケルピーと、タフなシェパードの組み合わせで、運動量も並でない。 
                  散歩は1日3回〜4回。訓練を2回。ゲームを2、3回。暇なときはオモチャで遊ぶ。トイレに行こうとホワイトの水をかえに行こうと飼い主にべったり付いて歩く(近ごろは「ルビーちゃん、お母さんトイレに行くからね。ついてこなくていいよ。」と言うと、先にトイレに直行して待っている・・・)。退屈するとオモチャ箱からオモチャを取ってきて遊べとせがむ。新しい遊びやおもちゃを発明してやらないとゴネて非行に走る。おとなしいのは寝てるときと車に乗ってるときと入浴中だけ。 
                  学校(ドッグクラブ)が大好きで、訓練しないとカンの虫がおこるくらいだから、一応バカではなさそうだが、もっとお気楽なワンちゃんを想定していた飼い主は、予定外のトレーナー生活に少々振り回され気味。 
                  なんでもいいから早く大人になってね。 
                  お母さんお仕事できないやん。 
                  将来に望みを託しつつ、今はわたしがビザの条件で日本に一カ月滞在しなければならない留守中に備えて、裏庭をルビーの遊園地にする改造計画中だ・・・ 
                  
                  <1998年11月> 
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