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(4章) 『 I`m YAMAZEN ! 』 |
今、ヤマゼンは博多の街にいる。
あいかわらず最高のROCKを聴かせてくれている。
そんなヤマゼンの周辺に変化が起こりはじめている。少しずつ、彼の行動に理解を示してきた業界人
によってヤマゼンの部屋の電話のベルが鳴る回数が増え始めたのだ。
しかし、ヤマゼンは冷静だ。彼の才能は捨て難い………と今更気付いた人たちに対して…。
彼自身、メジャーデビューに対する欲望に化学変化が起こったのか、今では、東京に行くことにも、メジャー契約にも、彼にとっては単なるひとつの選択肢にすぎなくなっている。
『I`m YAMAZEN!』と自信たっぷりに叫ぶ彼は、これからも、博多の街でROCKし続けるだろう。おかげで我々も、最高のROCKを博多の街で手に入れることができるってわけだ。
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