いろいろ書いたけど、PALMの魅力はやっぱりキャラクター。
ありえないような設定で、ぶっとんだ生い立ちのキャラばっかなのに、つまりすごく漫画的なのに、ずっと読んでると、本当にその辺に実在してるんじゃないかと思えてくる。
メインのキャラだけでなく、脇役もみんな個性的だし、ちょっとしか出てこないような人物もいい味出してる。ものすごい数の登場人物なのにみんな存在感あって、しかもあんまりやな奴がいない。
いや、すごい悪役とかはいるけど、でもそれなりに作品のメンバーになってるっていうか、ある意味仲間みたいなんだよね。
PALMのメインキャラはみな我が道を行くタイプとか、協調性がないとか、押しが強いとか、クセがすごいとか、近くにいたら大波乱みたいな奴らばっかだけど、彼ら同士は本当に仲がいい(たまによすぎるくらい)。どこかみんな素直で優しいし、「ああ、いいヤツなんだな。」と思えるとこが絶対ある。
気がつくと「こんなに信じて想ってくれる友だちに囲まれて楽しく暮らせたら」なんて思っちまう。
PALMは一回買った本を何回もループで読めて、その度に新しい発見がある「お得」な話だけど、何度も読みたくなるのはあの仲間たちにまた会いたくなるからなんだ。
ほんと、絶対クセになるよ。そして絶対後悔はしない。
迷ってないでさっさと読もう!
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